エリオット波動とは


前項の方法では極端な話、株価の変動に「常に」追随してロスカットを設定しなければいけないということになり、少々疲れる考え方です。ここでは株価の動きが一つのパターンで動いているという前述で言葉だけでてきましたが、エリオット波動を用いて、ロスカットの設定を適宜行うという方法について説明します。エリオット波動というのはアメリカのエリオットというチャート分析者が発表した相場の動きを示したもので、その基本は次の通りです。

エリオット波動のイメージ図

エリオット波動のイメージ図

図は株価の動きとして見てください。上昇相場と書いてある左半分では、上昇を示す青い矢印が3回、下降を示す赤い矢印が2回で頂点に達しています。そして下降相場と書いた右半分では下降を示す赤い矢印が2回、上昇を示す青い矢印が1回で最下点に到達しています。

実際には少し細い線のようにギザギザと動いていますが、このギザギザで1ユニットと書いた枠の中を見てください。青色線の上昇と赤色線の下降が前述と同じ回数繰り返されています。つまり、大きな上昇、下降の値動きを細かく見ると、やはり同じように上昇、下降が同じパターンで変化しています。これがエリオット波動です。もっとマクロに見ても、或いはミクロにみてもやはり同じ波動(パターン)になっています。大切なのは、株価が上がるときに上昇3回、下降2回(通常下降の部分を「訂正波動」と言います)で頂点に達するということを覚えることです。これは1分単位やtickチャートでも、日足チャート、週足チャートでも同じです。ローソクチャートでは分かりにくいので5日移動平均線や25日移動平均線、13週移動平均線など、折れ線グラフ状のものでみると分かると思います。

もちろんどこを基点にするか、ということが大変重要であることと、100%前述の動きをするとは限らないということもあります。故意にエリオット波動を崩すことは容易ですし、ストップ高やストップ安も波動を止めてしまうわけですからそれに相当します。また企業の決算発表などでサプライズがあれば3回上昇が4回、5回ということも起こります。一般的にはこれらはフェイルなどとも呼ばれます。(私の場合はイレギュラーと呼んでいますが)特に上昇が妙に長く続くことをエクステンション(延長)とも言います。ただ出来高が多い株式ほどエリオット波動の動きをすることを覚えておくと良いでしょう。元々広い意味では自然の摂理からくる動きであり、それは株式市場でも人間という自然から生まれた生物が頭で考えたり感じるところから出てくる動きであることを思えば、それに逆らわない投資をすれば良いわけです。

三尊天井、逆三尊、ダブルトップ、ダブルボトムなども基本的にはエリオット波動の谷や山が同じ株価をつけた特異な例(イレギュラーとは別にして)と考えると分かり易いと思います。