IPO株で利益を得る


新規上場株の値段

新規上場する株は、まず市場に出る前に公募価格にて希望者に証券会社をとおして売られます。その値段は通常ブックビルディングという方式で、提示された希望価格範囲で一番高くつけた希望者にその値段で売られ、希望者多数の場合は抽選というかたちになります。公開される株式数は多くても少なくても、主幹事証券会社が一番多く株式を持っており、その他の証券会社でも少ない数ですが持っています。ですので、IPO株を公開価格で買うには主幹事証券会社で応募するのが良いと言われています。もちろん逆もありで、その他の証券会社のほうが競争率が低くて、確率が高くなる場合もあります。

ということで最近ではこのIPO株を買い、初値で売るというために多くの証券会社に口座を持ち、公開される株式のブックビルディングに片っ端から応募するというのが一つの手段になっているようです。ではなぜそこまでしてIPO株を公開前に買うのかというと、間違いない銘柄さえ選べば公開価格の数十%から数倍の価格で初値がつくことがあるからです。もちろん公開価格を下回るという可能性もありますが、いうなれば利益が得られる可能性が高い株式投資術というわけです。

ところがそのような「おいしい」話を世間は放っておくはずは無く、 IPO株狙いの投資家が増え、その抽選にあたるというのは非常に難しくなってしまいました。

そこで私の場合は初値がついたあとで新規公開株を買う、それも市場に出たわけですから資金が許す範囲で複数株購入して利益を得るのが次の手段だと考えています。実際にIPO株に初値がついたあとの株価の値動きは非常に速く、初値がついて数十分後にはストップ安あるいはストップ高などという激しいものもあります。

しかし冷静に見れば公開された株ですからやはりファンダメンタルな部分から掘り下げるとおのずと適正株価があり、買いどき、売り時は見えてきます。

いつ買って、いつ売るか

買い時
もともと公開される株の公募価格というのは、市場にでて適正と思われる株価(よくPER何倍といわれますが)より、やや安く設定されます。つまり安く設定された分を上乗せした分が、市場に公開されたときの適正株価と言えるわけです。
たとえば適正株価100万円と計算された新規公開株を公募価格80万円に設定すれば20万円ほどお得な値段なわけです。 20万円お得ということでみんなが買いたがるわけです。ところが実際の初値は150万円になったとすると、 150万-適正株価100万=50万は根拠の薄いその人気度が金額になったものといえます。ですので人気が無くなれば即、100万まで値が下がってしまうのです。
ということでいつ買うかというのは、適正価格前後におちついたとき、あるいは初値が適正価格程度のときが買いで、人気分の上乗せされた部分は買う側の意思の問題もありますが、急落の可能性があるのであまり手を出さないほうが無難でしょう。
私の場合は公募価格の2割増を適正株価とみなして、初値がそのさらに2割増以下なら買うというようにしています。人気のある株、公開株式数がとても多い株などいろいろ種類はありますので、その辺は臨機応変に対応すべきでしょう。過去に同業者の公開があればそれを参考にするのも良いと思います。また、すでに上場されている同業者のPERをみて、その値で公開される適正株価を計算するのも良いと思います。いずれにしても公開する企業がまともであれば、同業者と概ね同じPERにいずれは落ち着くものとみて良いと思います。
売り時
いつ売るかですが、これはまた難しいもので、初値をつけたあと連日ストップ高のものもあれば、いきなり下げて公募価格すら下回るものもあります。ですので、損きりと利益確定売りの両方をすぐに指値で注文し、さらに例えばですが1%値が上がったら損きりと利益確定売りの両方を再びすぐに指値で注文訂正する、というようにして大損することから逃げるのが良いでしょう。新規公開株自体はひとつのお祭りだと思って、初値の20%から50%程度高い値段で売るつもりでよいのではないでしょうか。もちろん何度もいいますが下がるときもありますので、損きりについても考えておく必要はあります。
いずれにしても初値がついたあと数日から1週間程度は非常に値動きが激しいのが通例ですので、日々の値動きを観察して対応することが望ましいと思います。 (ローソクチャートだけではわからない部分もあるため、tickチャートあるいは分足チャートも見ることをぜひお勧めします)IPO株の初値予想をしているブログがいくつかあるようですので、参考にしてみるのも良いのではないでしょうか。